補聴器を購入する前に

 聞こえにくいと感じたら、まずは耳鼻科へ。

 耳鼻咽喉科専門医による診断、聴力の検査をする事で自身の難聴の状態を知る事ができます。補聴器が有効であるか、まずは治療が必要であるか診断してもらいましょう。また、客観的評価を得ることで自身の難聴と向き合いやすくもなります。耳鼻科での処置により聴力が回復したり、気付かずにいた病気があったり、補聴器以外の解決策がみつかったりもします。

補聴器購入の流れ

まずは医師による診察

 難聴の診断・病気の治療・補聴器の効果があるか診断してもらいましょう。

補聴器販売店に相談

 日常生活での困り事・どんな時に聞こえにくいか・補聴器をどのように活用したいか・補聴器の形や大きさなどの好み・予算や価格等の相談をしましょう。

実際に補聴器を使ってみる

 補聴器は着けてすぐ聞こえるようになるわけではありません。急に必要な音を入れるとびっくりしてしまうので、少しずつ音量をあげていき、その人に合う補聴器に調整していきます。まずはやさしい音で体験して、再調整をしていきます。2週間~1か月程かけて補聴器に慣れてもらいます。

聞き比べをしよう

 ある程度補聴器の音に慣れてきたら、今度は別の器種の補聴器を試聴体験しましょう。形・性能は様々です。聞こえ方や使い方の違い、片耳両耳での聞き取りの違い、性能差による聴き心地の違いなど色々体験してみましょう。

意思決定 購入or見送り

 気に入った補聴器が見つかったら、デザインやカラー、デンチのサイズ等を決めましょう。モデルによっては充電式もご用意できます。

 気に入った補聴器が見つからなかったら、今回は体験のみ(費用はかかりません)で、また次回ご相談下さい。ただ次回相談までに長く年月が経ってしまうと聴力の低下や補聴効果の低下などのリスクがございますので、定期的に耳鼻科を受診しながら再度ご相談下さい。

購入後

 補聴器は購入しただけで終わりではありません。日常生活で聞こえに不具合など感じることがあれば再度調整いたします。また消耗部品の交換や点検などのアフターケアが必要です。少しの耳あかや汚れなどでも聞こえにくくなります。適度に点検することで安心してお使いいただけます。また、聞こえに変化が生じた場合は耳鼻科を受診しましょう。