足元からの健康を考える！

　ご存じですか？靴の履き方・選び方。身体を支える足・その足を支える靴は、健康な生活を送るために重要な役割があり、合わない靴を履いていると健康を害することもあります。

ムリして履いている　その靴がトラブルの原因⁉

　足は身体の体積の３％といわれ、その小さな体積で全体重を支えています。そしてその足を守っているのが靴なのです。靴は、暑さ寒さや外傷からの保護、固い路面からの衝撃の緩和、バランスを保ち身体を支える役割を担っています。その重要な役割を担っている靴のサイズが合っていないと様々なトラブルが起きてしまいます。よく知られているトラブルには、靴ずれ・外反母趾・タコ・ウオノメ・偏平足などがありますし、最近では踏ん張れずに転倒するリスクのある”浮き指”が注目されています。これら足のトラブルの原因の多くが、靴のサイズが合っていない事だといわれています。

浮き指って何？

　立った時に足の指に重心がかからず、かかとよりの重心になっているため指が浮いた状態のことです。後ろ重心のまま身体のバランスを保とうとするため、倒れないように無意識に少し膝を曲げ、前傾姿勢になって猫背に。足以外の様々な場所に負担がかかり、膝の痛みや腰痛、肩こり頭痛などにつながると考えられます。合わない靴を無理して履いていたり、靴ヒモをしっかり結んでいないなど、浮き指の原因のひとつに靴の影響もあります。

定期的にサイズ計測し　足に合った靴を

　ではなぜ無理して履いていたり、サイズが合っていない靴を履いてしまうのか？今まで履いていた靴が２５㎝だったから、また２５㎝を選んだり、今合っていないけど履いているうちに慣れてくるだろうと信じ込んだり。高齢者の方では、むくみがあるからと、とりあえず大きいサイズを選んでしまうなど原因は様々です。

　筋力低下により足の幅が広くなっていたり、体重の増減などで今まで履いていた靴が合わなくなることもあります。また、日本は靴の文化が浅いため靴の種類によって規格が異なっています。例えば同じ２６㎝の靴でも、中の長さが２６㎝のものと、プラス１㎝余裕のあるものとの２通りあります。自分の足のサイズや状態、靴のサイズを知らないことが合わない靴を履く原因となっています。４～６か月毎に足や靴の状態チェックを行うことが理想的です。

　併設の富山県義肢製作所では、靴の加工やオーダーインソールの製作などの対応もしております。製作の流れとして、まずは足の状態のチェック・カウンセリングを行い、足の計測・型取りを行います。土踏まずの位置や使用する素材も一人ひとりの足に合わせて選定し、完成後に靴・インソールの適合をチェックします。